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『胸くらいなら触らせてやる』、『キスもいい』。以前、そう聞いた。
引かれたカーテン越しに、窓の向かいのビルに灯された人工的な明かりが射し込んでくる。夜が来ても、急速に発展を始めた街は眠らなくなった。シーツが突っ張る。狭いベッドの際で身体を丸めた十代が、闇の中に消え入りそうな声で言った。
「……ちょっと、寒いよな」
「そうだなぁ」
暖房機器の類は、借りたばかりの部屋にはまだない。
「コタツ、欲しいなぁ。電気ストーブでもいい」
「ああ、上で煮込みを作れるやつなー。俺の学校にもあった、昔」
細くて優しい指が手のひらに絡む。十代が言った。
「寒い」
「……ああ」
「……もっとそっち寄っていい?」
抱いた身体は強張っていた。きつくて、胸が苦しかった。ベッドの上で仰向けになり、大きく脚を開いて、雌雄同体が女として男を受け入れてくれている。太腿に汗が浮かんでいた。
半分の女を犯されて震えている、半分の男の役割を持った性器を指で弄ると、あっけなく弾けた。射精して脱力した身体を、腰を取って揺さ振った。緊張は消えてもう軋まない。膣が濡れて、少しずつ緩んでくる。
腿を抱え上げて交差の格好で突くと、十代は艶やかな女の嬌声を上げた。男性器を弄んでいた時とは、比べ物にならない感じ方だった。
「どっちの方が好きだ?」
「ヨハンに、なかで、擦られるのが……」
「イイんだ、っ?」
「んっイイっ……こんなの、オレがオレじゃなくなる……ヘンにっ、なる……!」
十代の胸の先が汗で濡れて、仄かに射し込んでくる明かりを映して光っていた。上を向いている乳首を舐めて吸うと、全身が跳ねた。まるで、ひとりの女の子みたいだ。
男のヨハンと交われば、雌雄同体の十代がそうなるのは必然だったろう。だが、見てはいけないものを見ているような、後ろめたい気持ちがした。
「怖いか、十代」
「ばか。……少しな。気持ち良すぎて、お前こそ、怖いんだろ」
「少しな。お前のこと女の子にしちゃうのが、なんだかすごく悪いことしてるみたいだ」
「悪いと思うんなら……」
「ああ。わかってる」
十代をうつ伏せの格好にして、後ろから下腹に触れた。見返ってヨハンを見つめてくる瞳は濡れていた。気だるい期待と、僅かな畏れが輝いている。その美しさに息を飲んだ。
「あぁっ……! うしろ、から、激し、あ、あっあ……!」
胸を揉み潰して、陰茎を扱きながら激しく突くと、もうまともに言葉も喋れなくなる。あの十代がこんなふうになるなんて、女の子の身体っていうものは、どれほど気持ちがいいんだろう。少し羨ましくなる。
「ヨハンっ、よはん、よはん、セックスって、こんなに、きもちよかったんだ……っ?」
細い腕から力が抜けて、チョコレート色の頭からベッドに突っ伏してしまう。
肩を掴んで、夢中になってキスをした。仰向けになった十代の上に覆い被さって、両手を繋いで、お互いに腰を振る。視線が遭うと十代が笑った。ヨハンも笑い返す。
「きもちいい、だいすきだ、もっと、ヨハン、よはん……!」
「孕んでくれ。俺の子供、孕め十代っ、十代。じゅうだいっ!」
「――ったりまえ、だろ……っ!」
抜けた腰を抱え上げ、貫いて、仰け反った十代の奥に射精する。男の精を受けて、女の特徴を濃く顕した半陰陽の肉体が色めきたっていく。舌を絡め合い、性器も深くで交えて溶け合い、腕も、脚も、くっついてひとつになる。男と女がひとつになる。
「ヨハンの赤ちゃん産むんだ、オレ……」
十代が上気した頬で、うっとりした目で言う。顎を指で持ち上げて、「頼んだぜ」と頷くと、嬉しそうに目を細めた。
「今すぐ、俺の奥さんになってくれる気になった?」
「ヨハンが、オレを妊娠させられたら、なぁ」
まだ理想の家族に憧れて、こだわっている。この人は、ヨハンにも憧れを与えようとしてくれている。
「なぁ……だからさ、もっと、いいんだぜ?」
顔を背けて、十代が言った。余裕ぶろうとしているけれど、ひどく照れている。頷いて、また腰をぶつけると、
「――あっ、あぁああんっ!」
その余裕もすぐに泡みたいに消えた。
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