「わあぁ! ドラえも〜ん!!」
 D−ダッシュでふすまを弾き飛ばして、今日もダメ人間代表の小学生リュウが、いろんな汁を顔から垂らしながら駆け込んできた。
 畳に寝転んで漫画本を読んでいた全身真っ黒のアジーンはめんどくさそうな顔をして、やれやれと頭を振った。
 アジーンはドラゴンである。
 あとゾンビである。
 ドラゴンでドザエモン。
 だから、ドラえもん。
 水死体かよとかまあ細かいことは気にせずに、そういう感じで良くある日常のヒトコマなのである。これ。
『またか、我が友よ』
「うっうっ、ボッシュがおれのこと、ローディーのくせに生意気だ!っていじめるんだ」
『我が友よ、ちょっと弱過ぎではないか? 折角我がリンクしていろいろ便利な力が……』
「だ、だってカウンター上がったら死んじゃうしおれ」
『SOLをすれば良いではないか』
「そんなんじゃいつまで経っても空が見れないよ」
 リュウは小心者なので、あんまりダイブしない。
 なのであんまり上手いことアジーンの力を利用できていないのだが、何かの拍子でボタンを押し間違えたり、フラフラ散策する癖があったりするので、確実にD−カウンターは上がっていく。
 その分上手いことドラゴン属性攻撃なんてものができたんだろうが、そういうところが要領が悪いと言われる所以なのかもしれない。
 ていうかプレイヤーが悪いんだろうが。
「ねえ、なにか道具出してよー」
『我が友よ、何を望むのだ、今日は』
 アジーンは適当な調子で相槌を打った。
 ゴロゴロ寝転んで漫画を読みながら。
 どっちにしろリュウはダメ人間なので、何をやったところであんまりまともな使い方は期待できない。
「今すぐD値が上がるようなのは?」
『友よ、ではまずはココンホレに行くがいい』
「……おれ、こないだ地下一階で瞬殺されたんだけど」
『では偽造メモリーカ』
「わー!! お、おれ、せめて綺麗に生きたいよ! こんなローディーだけど!!」
 言うことは格好良いのだ。
 真面目だし、リュウだから。
 そういうところが我が友はカワイイなあとか思いつつ、アジーンは起き上がってあぐらをかいた。
 ゴロ寝よりはちょっと態度が良い感じだ。
『しかし友よ、今日は我はちょっと忙しいのだが』
「何言ってるんだよ。この上なく暇そうじゃないか。おれが学校行ってる間漫画読んで」
『今日は客があるのだ。未来から我が兄弟が来る』
「え。アジ……ドラえもん、兄弟なんていたの」
『いたのだ。名はチェト美という』
「へえー、妹なんだー」
 一人っ子のリュウは羨ましい視線をキラキラとアジーンに向けた。
『もう着いているはずなのだが、どうしたのだろう。迷子にでもなっていなければ良いのだが』
「ドラえもんって結構妹思いのお兄さんなんだねー」
 ぽやん、とリュウは微笑んだ。
 癒し系スマイルを向けられたアジーンが、真っ黒な顔をぽっと染めて(更に黒に)我が友はやはりドジでアホだがそういうところもカワイイなあ、とか思っていると、ふいに
「緊急事態だ、アジーン」
 リュウの部屋の引出しがガンと開いて、アジーンの頭を直撃した。
 リュウのテストの答案とその他諸々が入っていたはずのそこから、にょっきりと人間が生えて出てきた。
 銀髪で全身タイツのあのお方である。しかも三人。アルターエゴ付き。
 名前はエリュオン=1/1(詐称)、この男はどうやらリュウの未来での孫に当たるらしく、最初出現した時はリュウを「おじいちゃん」とか呼んでくれたのだが、それはなんとなくイヤなので止めてもらった。
 自分より年上の男に祖父呼ばわりも変な気がしたのだ。
『なんだオリジン。ていうか失せろ』
「……冷たいものだな、昔はエッちゃんアッちゃんの仲だったのに」
『アッちゃん呼ぶな』
「あのー、何でもいいけどさ……緊急事態なんでしょ、エリュオンさん。ドラえもんも」
「ああ、そうだった、おじいちゃん」
「……リュウです」
「ああ、リュウ。それが大変なことになった」
『さっさと用件を言え、オリジン』
 エリュオンはアルターエゴと並んで、揃って沈痛に頭を振り、
「チェト美がいなくなった」
 そう言ったのだった。




『まったくオリジンのデキの悪さにも程がある! ご先祖の顔が見てみたいものだ』
「……すいません」
『いや、我が友よ、我はそーいうことを言おうとしたのではなくてな……』
 口が滑ったせいで隣でドナドナしはじめたリュウに、アジーンは必死のフォローをした。
 上手くいかないようだったが。
 エリュオンは会議があるとかですぐに帰ってしまって、リュウとアジーンはいなくなったというチェト美を探してふらふらしていた。
 エリュオンによると、どうやらリュウの家の例の引出しから出てくるはずだったのが、チェト美のタイムマシーンがどこか別のところに繋がってしまったらしいのだ。
『ああ、我が友よ。どうしよう。チェト美が迷子になって泣いてたりしたら』
「だ、大丈夫だよ! きっとすぐに見つかるさ!」
『チェト美はあれで寂しがりだから、見付けたテキトーな人間に、例えばオカッパとか金髪とか、垂れ目とかにリンクしてしまったりしたら……心配だ』
「アジ……ドラえもん……」
 リュウは心底痛ましい目をして、アジーンを見た。
 かなりの勢いでほだされているようだ。
「お、おれにできることがあれば何だって言ってよ! 頑張るからさ! おれ達友達じゃないか!」
『友よ……』
「ドラえもん……」
 優しい友達にウルウルきたアジーンが、リュウの手を取って、ふたりして見つめ合ってたその時である。
 最悪なタイミングで、彼が現れたのだった。
「あー! な、何やってるんだよ!? 二人で! ハレンチだぞ!!」
 ガキ大将のボッシュである。
 緑色のセーター、映画版ではBのロゴが入ってるが、これはテレビ版なのでラインだけだ。
 あとイイ奴にもなってない。まだ。
「い、いけないんだぞ! 父さまに言い付けてやる!」
 言動はまるっきりスネ夫だが、彼はジャイアンポジションなのである。
 ほら、その証拠にリケドとナラカが。スネ夫ポジションに。
 いつもリュウをボコボコにのしてくれる彼の腰が引けてるのは、なんのことはない。
 アジーンがリュウのそばにいるからだ。
 ドラゴン相手には、さすがに獣剣技も効かないみたいなのである。
「あ、ボッシュ。何やってんの?」
『我が友よ、あんなオカッパはほっといてチェト美を探そう。二人きりで』
「う、うん、そうだね」
 リュウはなんとなく困惑顔をしていたが、基本的にいい人なので、あっさりと頷いた。
 疑うところなどなにもなし、という感じである。
「ふ、二人きりだと……?」
 ボッシュは、信じられない、という顔をして、リュウに食って掛かった。
 ここで食って掛かるべきはリュウではないと思うが。
「おい、リュウ! そんなドッペルゲンガーと何やってるんだよオマエ!!」
「えーと何っていうか」
『我が友はこれから我を慰めてくれるのだ』
「な、慰め……?」
『二人きりの秘め事というやつだな』
 リュウは、あ、内緒なの妹のこと。という顔をして、黙り込んだ。
 朴訥なので、オトナの会話についていけていないのだ。
 しかしロッカーにエロポスター貼ってるようなボッシュは、急に聞かされたあんまりなアレに固まってしまった。
「ひ、秘め事……?」
『我が友と我の身体の相性は抜群だからな』
「カ、カラダ?」
『我が友の中は、本当に具合が良い……』
「ハアア?! 待てコラ化け物!!」
 確かに接続相性は抜群だ。
 居心地も良いだろう。
 なにせカウンターはまだまだ安全ライン。リュウがカウンター節約家なので。
 カラダを破ってコンニチハ、なんてこともない。
「リュ、リュウ――――!! 俺の純情可憐なリュウがそんなバカなッ!!」
『さあ行こう、我が友よ。二人で青い鳥を探しに』
「チェト美ちゃんって青いの?」
『いや、黒』
 最後のほうは、もうほとんど灰と化していたボッシュに届くことはなかった。




「リュ、リュウー……」
 体育座りでメソメソしながら、横から『坊ちゃん、お気を確かに!』とか声を掛けられつつ、ボッシュはしばらくその場で固まったままだった。
 自慢のオカッパも心なしか揃いが甘い。
 まさかあのリュウが、一体どういうことなんだとぐるぐる疑問を回し続けているうちに、良からぬ想像とかまで思い浮かび、非常に負け犬気分になってくる。
 ボッシュにそんなことがあってはならないのに。
 もし負けてしまえばアレだ、父親にひどいお仕置きをされる。
 父ちゃんゴメン!カンベン!の世界である。
 と、そんな時。






――――――愛せるか?






 頭の中に声が響いて、ボッシュははっとした。





――――――いいだろう、おまえを選んでやる。





 そして、急速に意識が薄れる。
 霞んでいく視界の中で、ボッシュは。





(……なんかセリフ違くねえ?)





 確か『憎めるか?』だったような。
 そこんとこは。
 




◇◆◇◆◇





「うっうー」
「あ、ニーナちゃん!」
 放課後、教室。
 今日はボッシュさんは休みだったわね?という調子で、クラスのアイドル二ーナちゃんに話し掛けられたリュウは、内心どぎまぎしながらそーだねえ、と困った顔をした。
「風邪かなあ。珍しいね」
「うううー」
「うーん、大したことないといいんだけどなあ……」
「あー」
「う、うん。いっしょに帰ろうか」
 ドキドキしながら、リュウは幸せいっぱいで頷いた。
 いつもはボッシュのお付きみたいな感じで荷物持ちをさせられるので(お付きはいるにも関わらず、ボッシュは何故かリュウにランドセルを持たせる。いじめかもしれない)こうしてニーナとふたりっきりで下校、なんてことはそうあるわけではない。
 ちょっと明日もボッシュ休みならいいのに。とか正直に考えてしまうリュウであった。
 リュウは基本的に良いコなのだが、ボッシュの仕打ちはあんまりなのだ。
 たまにはこのくらい思ったっていいじゃないか。
 そうして、二人して校門をくぐり、手を繋いだりなんかして(Dカウンター上昇)仲良くほのぼのと帰途についたのだった、が。
「あ」
「う?」
 空き地の前で、リュウとニーナは立ち止まった。
 土管の上に突っ立って、ていうか仁王立ちして、なんかいる。
 変なのが。





「よぉ、相棒?」
「えーと……」
「うっうー?」
「いや、全然知らない人」
 いきなり声を掛けられて、リュウはびくっとした。
 ニーナに「知り合い?」というふうに聞かれるが、全然覚えがない。
 ていうか、ほんとに知らない人。
 眉毛みたいな角生やして、目の焦点合ってないどころじゃない。
 あとちょっと、地面から10cmほど上のところでふわふわしてる。
 とりあえず正体不明だが、人間じゃないみたいだ。
 リュウは咄嗟にニーナの手をつかみ、
「逃げよう二ーナちゃん! 変質者だ!」
「うー?!」
 逃げ出した。
「ちょい待て! 誰が変質者だ!」
「わあ!」
 走って逃げたはずがいつのまにか目の前に回り込まれていて、リュウはニーナを後ろにやったまま、あわあわと立ち止まった。
「じゃあカ、カツアゲですか?! おれお金あんまり持ってないよ!!」
「違う!」
 その変なのはリュウの胸倉を掴んで持ち上げると、がくがくと揺さ振った。
「お・ま・え・が! おまえが全部悪いんだろうがー!」
「うわー、二ーナちゃん! おれもうダメだ! せめて君だけでも逃げて!」
「あうー?!」
「あくまですっとぼけるつもりかよ! じゃあ、カラダに聞いてやるしかないなあ……」
 ぞくっとするような事を言って、そいつはリュウを掴んだまま、
「ううー!?」
「コイツは預かっていくぜ!」
 ものすごい勢いで、飛び去った。






 で、ここは裏山。
「あれ、ボッシュ?」
 クールダウンすると、フツーに見慣れたおかっぱ金髪垂れ目のボッシュだ。
 リュウはきょとんとして、
「今日休みなのに、出掛けてて大丈夫なの?」
 見当外れのことを聞いた。
「おいオマエ! どーいうことだよ、アレ!!」
「は? あ、あれ?」
「とぼけんじゃねえよ! いつの間にあのクロスケに処女を散らされたんだ?!」
「へ? ショ、ショジョってなに?」
「とぼけるんじゃねー!」
 あんまりにも上手いこと意思の疎通が図れないので、ボッシュはとうとうキレたらしい。
 手短にリュウを草むらに連れ込んで押し倒した。
 どうやらカラダに直に聞くことにしたらしい。
 そんな小学生ってどうなの。
「ボ、ボボボ、ボッシュ?!」
「おとなしくしてろよ、痛い目を見たくなきゃな」
「いや、いいんだけど、何やってんの、人のズボンなんか下ろして!」
「うるさい黙ってろ!」
「パ、パンツはやめてよー!」
 とかふたりがやってると。






『……何をやってるのだ、オカッパ。我が友に』






 アジ―ン来ちゃった。
 ボッシュは一瞬ぎくっとした顔をしたが、すぐにアッという顔をして、不敵なにやにやを浮かべた。
 ほとんど天敵と言って良いようなアジーンを前にして、いつもとは違う反応に、リュウは首を傾げた。
 普段なら「覚えてろよ!」とか言ってどっか行っちゃうのに。
『とりあえずオカッパ、なんでもいいから我が友から離れろ。D−ブレス撃つぞ』
「フ、そんなもの、今更この俺が」
 ボッシュがその後何を言おうとしたのかは知らないが、彼はすぐさま赤い光に包まれた。
 アジーンの破壊光線、D−ブレスだ。
 画面向かって右上で、急速に上がっていくDカウンターを見てやめて欲しいなあと思いながら、リュウはとりあえず、仲裁に入ることにした。
 どうせボッシュだから死なないんだろうけど、一応ホラ、友達だから。
 いじめっ子だけど。
「あ、アジーン、じゃなくてドラえもん、やめてよ。ボッシュはなんにもしてないよ、今日は……。ただちょっと、おれのパンツとか脱がそうとしただけで」
 ブレスの破壊力が上がった。
「あ、アジ……ドラえもん! まずいよおれ、レッドゾーンだよ! Dカウンターが!!」
『我が友よ、そんなものは後で『はじめからSOL』だ。汝の貞操の方が120倍大事なのだぞ』
「は? テーソーってなにそれ」
『我が友はまだ知らなくて良いことだ』
「え? まだ知らなくていいって、SOLイベントの一種?」
 違う。
 カウンターが80を超えたところで、ようやくアジーンは○ボタンを離してくれた。
 リュウはほっとしたが、





「へ?」





 ゴス、となんだかとんでもないカウンターがアジーンにキマり、彼はそのまま吹っ飛んだ。
 仮にもドラゴンのアジーンがだ。
 リュウは今見たものが信じられず、目をぱちぱちとした。
 でも夢じゃない。
 アジーンはきっちり沈んでしまっている。
「ええ?」
 リュウは困惑し、視線をあっちこっちにさまよわせた。
 アジーン、戦闘不能。
 リュウは半裸で草の上でへたり込んでいる。
 ボッシュは……あれ?
 ボッシュの姿が見えない。
「ボ、ボッシュ?」
 さすがに消し炭になっちゃったら蘇生できるのかなあとか、全身ブーストで再生したらどうしようとか、そういうことにリュウが気を揉んでいると、





 ぽん、と





 肩を叩かれた。





 振り向くと、そこにはボッシュがいた。





 ただし、完全ブースト化。





「ボッシュうううう!!」
 リュウは、わあ、と泣きながら、ボッシュ(真っ黒)に抱き付いた。
 なんだかとんでもないことをしてしまったような気分だった。
「ゴ、ゴメン! おれたちそんなつもりじゃあ……ていうか、ううん、気を落とさないで。今のボッシュも格好良いよ。いつものボッシュもいいけど、おれ今のボッシュも好きだよ!!」
「……ていうか何言ってんのリュウ」
 今度は反対側からボッシュの声が聞こえて、リュウはびくっと固まった。
 振り返った。
 そこにはいつものボッシュがいる。





 もう一度振り返った。
 そこには完全Bボッシュがいる。





 つまり、ふたりいる。





「ぶ、分裂までしちゃったの! ついに?!」
「ついにって、いつかはやるだろうと思ってたみたいなこと言うなよボケ。こいつは俺じゃなくてチェト美。ていうか全然似ても似付かないし」
「へ? チェ、チェト美って……」
 リュウはあわあわとして、まだ沈んでいるアジーンを指さした。
「あ、アジ……ドラえもんの妹さんの?」
「そうなの?」
「うん。おれたち、チェト美ちゃんがいなくなったって聞いて、探してたんだけどさ」
「そうなの」





 リュウとボッシュがそうやってやりとりしている間に、こっち側ではドラゴンの邂逅が行われていた。
『アジーンよ。これは一体どういうことだ?』
『どういうことって、チェト美よ。我は汝を探して……』
『言い訳は聞きたくはない。何なのだ、あのちょんまげ』
『我が友をちょんまげ呼ばわりするなチェト美ッ!! あれはむしろチャームポイントだと我は思う』
『一体どういう関係なのだ?! 何なのだ、処女とかそーいうことを恥ずかしげもなく!!』
『誤解だチェト美! 我らは清い関係だ! 大体あの鈍感をカタチにしたような我が友となにか進展を望めると思っているのか? ロクに手だって握れないのだぞ!!』
『だから清いとかそーいうのは何なのだ! 見損なったぞアジーン! 我という可愛い妹がありながら!!』





「……なあ。アレ、何だと思う?」
「……チェト美ちゃんって、お兄ちゃんッ子だったんだねえ」
「ソコ違うだろ。ていうか」
「そーなの?」
「まーいいけど」
 そこで、ボッシュは肩を竦めた。
「ま、俺の相棒も清いカラダだったワケだし?」
「え? まだ今日はお風呂には……」
「ワケだけど、でもやっぱりこーいうことがあると、俺としてはそのままってのは良くないと思うわけ」
「……はあ?」
「いろいろツバとかつけとくべきっていうか? そんなわけだから、リュウ」
「うん」
「保険体育の教科書は?」
「あ、あるよランドセルの中」
「着替える準備はOK?」
「え? 体操服があるけど」
「お祈りは済ませたか? トイレは?」
「……ていうか、何しようっていうのさ……?」
「んじゃ、OK。さてと」
 ボッシュは手を合わせた。
「いただきます」




『チェト美ッ!! 我は汝をそんな乱暴な妹に育てた覚えはないッ!!』
『黙れアジーン! 今日こそその腐った性根を叩き直してくれるわッ!!』
『汝は小さい頃は我を『お兄ちゃん』と呼んでくれたではないか!』
『呼んでおらんわ――――!!』




 その後方で。





「ちょ、ちょっと、あん、やだぁっ! ボッシュう! ヘンなとこ舐めないでよー!!」
「ハイハイ、うるさーい」
「いたたたたっ! ……て、ちょっ、な、なにソレ……て、や、やだぁ! 入んないよっ、そんなトコ!」
「うらっ、足上げろ」
「ドラえも〜ん!! た、助けてえ!!」






 混乱が収まらないまま、番組は終了。
 何事もなかったかのようにエンディングテーマ「ドラえもんルンバ(Vocal :鬼束ちひろ)」なんか流れつつ、






 おわり。










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アホだ(私が)
次くらいからフツーの書きます。すいません、頭が沸いてて。