『ST4 わかりやすいあらすじ』
……パラレル、ストレガえーたんとS.E.E.Sりょうじさんのおおざっぱなあらすじを。こいつを元にえろいのをプチプチ書きたいと思うます。。




○以下「仲間を信じる」のバッドエンド直行。

 心を許した望月に信じてもらえず、拒絶され、栄時さんは放心状態で橋の上にぺったりこ。その横をS.E.E.Sのメンバーは「急ごうぜ!」と駆け抜けていきます。
 綾時さんもちょっと申し訳なさそうな顔で「ごめんね」と通り過ぎていきます。綾時さん的には「全部終わったら、仲直りしようね」という気持ちなのです。
 みんなが行ってしまってひとりになった栄時さんのそばへ、幾月さんがやってきます。「ほうら、やっぱりね」とか言いながら肩を竦めて、しょうがないなーという顔をしています。
 「十年探したんだ」と言いながら栄時くんを優しく抱き締める幾月さん。栄時さんは多分この人の「君が必要」という態度のせいで逆らえないんじゃないかなと思ったり思わなかったり。
 「行こう」と肩を抱かれ、栄時さんは空に浮いている最後のシャドウと、戦っている彼らをそっと見遣って、大人しくその場を後にします。宇宙コミュブロークンです。





 綾時さんたちが「おつかれさまでした!」「腹減ったー」とやりながら、無事大型シャドウを討伐し終え、ゾロゾロ寮へ向かいます。でももう橋の上に栄時くんはいません。
 メンバーは任務終了に浮き足立っており、誰も栄時さんのことを気に留める人はいません。ただ綾時さんは、あの子と仲直りしなきゃと思い、「ゴメン先に帰ってて!」とメンバーたちと分かれ、黒田くんを探しにいきます。でも見つかりません。
 次の日、祝勝会で酒池肉林だったり、桐条親子の目の前で恥ずかしげもなくじゅんぺがヒゲダンスを披露していたりするなか、十二時が近付いてきます。もう影時間は消えたはずなのですが、時計が十二時を指した途端、再び電気が消え、影時間がやってきます。
 一向はいなくなった幾月とアイギスに疑問を覚え、タルタロスの鐘が鳴り響いているのを聞いて、学校へ向かいます。
 そこにはぐったりした黒田くんを抱いた幾月さんと、目がうつろなアイたんの姿が。
 綾時さんは「栄時くん!」と慌てて駆け寄ろうとしますが、アイたんの五連装メデューサに阻まれ、近づけません。
 どうやら自分達は幾月さんに利用されていたそうなのです。栄時くんの言っていたことが正しかったと知るメンバーですが、抵抗する間もなくアイギスに拘束されて、磔にされてしまいます。





 目を覚ますと天文台ではりつけになっていた綾時さんの下には、ぼんやりした顔で座り込んでいる栄時さんがいます。
 「栄時くん!」と呼ぶと、彼はちょっと顔を上げますが、答えてはくれません。
 「大好きだよ」や「君だけ見てる」や「君を連れて逃げようか」とか甘いボイスで口説いていたくせ、土壇場で彼を信じてやれなかったせいで、絆はもう途絶えてしまったのでした。
 そうしているうちに幾月さんの儀式が始まってしまいます。「愛してるよお母さん」とか「綺麗な身体に生まれ変わらせてあげよう」とかキてることを言いながら、栄時くんに銃を突き付けています。
 綾時さんは泣きそうになりながら「逃げて!」と叫ぶのですが、栄時さんは座り込んだままです。
 「ふられちゃったもんねえ」とか「君を信じてあげられるのは僕だけだよ」と言う幾月さんに頷く栄時さん。どうやら綾時さんに弄ばれて棄てられてしまったのだと思っているようです。
 もうなにもかもどうでもいい、どうせあんまり時間は残ってない、と無気力な栄時くん。
 はじめて人に好きになってもらえて、ちょっとずつ未来(※未来とは結婚です)のことを考えるようになっていたのですが、やっぱ僕には無理なんだと諦め顔です。
 綾時さんは「おねがいやめて!」「その子に手を出さないで!」と必死に叫んでいます。
 栄時くんはその様子がなんだか滑稽で、「何必死な顔してるんだよ、望月」「僕なんか、どうでもいいだろ……」とちょっと笑って言います。栄時くんはたとえふられても、やさしい望月のことがほんとは大好きなのです。
 綾時さんの「君が好きなんだよ!」の声と同時に発砲され、絶命し、くずおれる栄時くん。
 大好きな人の死でスイッチが入り、もう必要なくなったぬるい夢から覚めて、綾時さんはその瞬間記憶を取り戻します。
 大事なトモダチで初恋のひとのカオナシくんが、目の前で死んでいます。いつかあの子に…と用意していた結婚指輪も、十八歳になったらプロポーズするんだ!という決意も全部無意味なものになってしまい、呆然とする綾時さん。
 栄時くんの死骸をおかあさんおかあさんと大事そうに抱いている幾月さんに、綾時さんは逆上、もう召喚器なんかいりません。デス皇子降臨です。
 タナトス形態で大好きなあの子を殺した相手を怒りに任せて殺害し、もう動かなくなった栄時くんの腕を取って、「栄時」と呼び掛ける綾時さん。
 こたえはなく、「あの時君を信じてたら」「ちゃんと君のそばについてたら」「なんで十年いっしょにいたこの子を信じてあげられなかったんだろう」「一番大事なものがなにかって、なんで僕はわかんなかったんだろう」と後悔しきりです。
 綾時さんは栄時さんの死骸を大事に抱き上げ、何も言えずにいる仲間たちが見送るなか、黙って影時間の闇の中に消えていきます。
 そして人類を憎んで強く死を望む宣告者によって、予定よりも大分早い滅びが訪れるのです。



(BAD END)

 

『その物語はけっきょく誰にもとどかなかったのです。』