・八匹目の宝玉獣、宝玉王ダイヤモンドの十代さんパラレル
・三期に二十代
(以上二つが大丈夫そうでしたら下へどうぞ)
「大会優勝、おめでとう」
そのヒトは、まるでそれが俺が生まれた十数年前からすでに決まっていた事のように、当たり前のような顔をして、そう言って俺に笑い掛けたのだった。
*
I2社のペガサス会長が、デュエルヨーロッパ大会で優勝した俺にくれたのは、どこからどう見てもまるきり、混じりけなしに、綺麗なお姉さん(お兄さん?)だった。
「今日からコレはアンデルセンボーイのモノデース」
お姉さん(お兄さん?)は美しい宝石のカードが収められたショーケースの上に無遠慮に座って、面白そうな顔で、ペガサス会長に連れられて現れた俺の事を見上げてきていた。どうやら『このこと』はお姉さん(お兄さん?)とペガサス会長との間ですでに折り合いがついた事らしく、彼女(彼?)には困惑した様子も悲嘆した様子もなかった。
「スゲー強いのな、お前」
彼女(彼?)がニヤニヤしながら言った。
「それにきれいだ」
俺は固まってしまっていた。だってそうだろう、こういう場合――。
「……会長。俺ペガサス会長のイメージが180度反転しそうです」
「What?」
ペガサス会長が、『なにが?』という顔をした。俺は表情が硬くなるのを自覚しながら、ゆっくり、はっきりと言う。
「こういうのは、あまり良くないと、思います」
人身売買。奴隷。ハーレム。そんな単語が浮かぶ。俺は決して潔癖症ではないけど(たぶん)、公明正大なはずのデュエルの報酬に、こういうのはいくらなんでもひどい。
「だってコレってヒトじゃ、おんなのこ? じゃないか……!」
俺が勢い余って突き出した指が、その『ヒト』に突き刺さる。そして、すかっと空振りする。透き通る。びっくりして口を開けると、
「ヒトに見えたか?」
彼女(彼?)はイタズラが成功した子供のように笑った。
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