数年前の話。


 膝から力が抜けたと思ったら、次の瞬間もう身体が宙を舞っていた。木製の梯子がかたんと軽い音を立てながら、ゆっくりと傾いていくのが見えた。
――十代っ!」
 ヨハンがすぐに反応して抱き止めてくれなければ、梯子から足を滑らせた十代は頭に瘤でも作っていたかもしれない。打ち所を悪くしていればもっとひどいことになっていたかもしれない。
 ともかく、十代は顔を上げ、「悪い、ヨハン」と謝った。そこに本棚の上段から落っこちてきた本の群れが、二人の上にばさばさと降り注いだ。更に悪いことに、倒れてきた梯子が、十代を庇うように抱えているヨハンの後ろ頭に直撃した。
「いってぇ……!」
「……はは。ヨハン、ホントゴメンな」
「笑い事かよ、もぉ〜! 絶対瘤になってるっ、俺まで十代みたいなバカになっちゃったらどうすんだ〜!」
 ヨハンは顔を顰めて後頭部をさすり、「ああ、やっぱり」と溜息を吐いた。十代は笑いを噛殺しながら腕を伸ばしてヨハンの頭に触り、「うん、瘤になってる」と頷いた。ヨハンがますますぶすっとした顔になる。
 デュエル・カレッジ・アトランティス校の東には、ちょっとした城みたいに大きな図書館が建っている。白い柱、白い校舎、白いダイダロス像、そんな風景に溶け込むように、図書館もまた白い大理石造りだ。重厚な印象で、館内は街全体と同じように海底特有の冷ややかな空気に満ちている。数千万冊あるという蔵書は学園の出資者が金にあかせて買い漁ってきたというだけあり、貴重なものばかりだ。
 「成金趣味」と十代がぼやく。ヨハンは十代に同情するような顔をしながらも、「まあそう言うなよ。本はなにも悪くないさ」と言った。
 二人は今日の午前中から図書館に引き篭もっていた。特殊な分野の本ばかり並ぶ室内はがらがらに空いていて、二人の他に誰もいない。
 ヨハンはこのところ期限が迫ったレポートの作成で忙しそうにしている。十代は「早く終わらせてデュエルやろうぜ」とヨハンの手伝いを買って出たのだが、目当ての本を探している最中に盛大に本の群れを床にぶちまけてしまった。この通りあまり役には立っていない。
「なぁ、ヨハンは教室に顔を出さなくて良いのか? 出席取ったり授業出たり、カレッジにもそういうのがあるんじゃなかったっけ」
「明後日にはローズが帰ってくるって聞いてる。その他はまだだな。フィールド・ワークに出掛けたっきり帰ってこない。連絡もつかない。人数足りなくて休校ってやつだ。大丈夫なのかなぁ」
 ヨハンが肩を竦めて両手を広げる。
「それより十代、脚にお前の胸が当たってる。お前は良いのかもしれないけど、俺は良くない」
「なにが良くないって?」
「変な気分になる」
「オレもそりゃおかしいとは思ってる」
 ヨハンは何か言いたそうな顔をしていたが、それに関してはもう何も言わなかった。
「……お前はそういうヤツだよな〜。まあいいや。本片付けたら、そろそろメシにしようぜ」
 図書館の壁には『飲食禁止』と書かれたポスターが貼り付けられていたが、どのみち二人しかいないのだ。ヨハンは学生鞄からパックのサーモンサンドを取り出し、十代はバックパックから弁当箱に入った鮭おにぎりを引っ張り出した。
 ヨハンは鮭おにぎりを見るなり、感嘆したように「ああ」と声を上げた。
「俺もそれ前に食べたことある。アカデミア本校にいた頃にトメさんが作ってくれたやつ。蒸した米なんてそれまであんまり食べつけなかったんだけど、すごく美味いよな〜」
「そりゃな。それにしてもトメさんかぁ。懐かしいな。あー、ドローパンとか食いて〜」
 十代が急に手足をばたつかせ始めたのを見て、ヨハンは俯いてくっくっと笑いながら、「中毒だぜそれ」とか言っている。
 アカデミアを無事卒業した後も、ふとした拍子でスイッチが入ってしまうと、ドローパンが食べたくてたまらなくなる――この症状は十代だけではなく、他のアカデミア卒業生達にも良く現れているらしい。ドローパンを手に入れる為だけにわざわざアカデミア本島までやってきて、在校生に混じってパンを買っていく卒業生の姿もちらほら見られるそうだ。
「こっちの購買でも置いてくれりゃいいのにー」
「あとで頼んでみようぜ。それにしても、お前がここにまだ残ってるのは意外だった。理事長に文句言ったら、てっきりまた風みたいにどこかに行っちまうのかと思ってたんだ」
「ん、まあ……ちょっとな」
 十代は俯いて言葉を濁し、鮭おにぎりを口の中に放り込み、指にくっついた米粒を舐め取った。


 メモに書かれたタイトルの本を探し出し、集め、十代は嫌そうな顔になる。
「うえぇ……これ全部読むのか……?」
 本は今や何重にも積み重なり、山のようになっていた。ヨハンが「もちろん」と軽く頷く。十代は彼に幽霊でも見るみたいな目を向けた。
「『精霊との邂逅』、『大いなる門』、『見えざる隣人』、『精霊捕獲装置』……びっしり字が書いてあるヤツばっかじゃん。もっと見て楽しいのとかはないのかよ」
 十代はそう言いながら、『力の代償』というタイトルの本を手に取って、パラパラと捲り、「デュエル・カレッジって訳わかんねー」と呟く。本心だ。ヨハンが苦笑する。
「そうだな。十代向きではないかもしれない。リーグに出てとにかくデュエルしたいってプロ志望よりも、先生や研究員なんかを目指す奴らが多いかな。純粋なデュエルの強さで言うと、アカデミアの方が面白い奴は多いと思うぜ」
「ヨハンは先生になりたいのか?」
「言ったろ、俺は精霊と人間の掛け橋になりたい。デュエルを通して誰かの救いになりたい。それが俺の夢だ。お前にしか話したことないけどな」
 そう言ってヨハンは十代に指を突き付け、無邪気な笑顔を見せる。彼からの純粋な信頼を感じて、十代は素直に嬉しかった。黙って頷く。――その遣り取りが気に食わなかったようで、中空から恨めしげなユベルの声が降ってきた。
『あんまり馴れ馴れしくするんじゃないよ……!』
 ユベルがふっと降り立ち、十代の頭に両腕を回して抱き締めて、ヨハンを威嚇するように睨み付けた。
『まったく十代、本なんてボクに言ってくれたらすぐに取ってあげるのに! キミが雑用なんて信じらんないよ。一体この男にどんな弱みを握られたんだい?』
「そうするとお前がヨハンの手伝いをすることになるけど、それはいいのか?」
『いいわけないよ。ボクはね、今すぐそのメルヘンヤローから離れてってことを言ってるのさ。なのにキミったら全然聞いてくれないから』
 ユベルはぷいと顔を背け、『もう知らない』と言い棄ててふっと消えてしまった。十代と仲良くやっているヨハンを完全に敵視しているようだ。十代とヨハンは思わず顔を見合わせて苦笑いをした。
「悪い、ヨハン。あいつ、ああいうとこだけはどうしても変わんないんだ」
「ああ、ほんとにお前のこと好きなんだな。まあ俺も負けてないけどさ〜」
「……ありがとう。オレもヨハンが好きだぜ。大事な親友だ」
 十代も笑って頷く。そこにヨハンの背後に鳥のような翼を持った白馬が現れた。ヨハンの家族の一員、宝玉獣達のリーダーであるサファイア・ペガサスだ。気の毒そうにヨハンに目をやった。
『これは少々意味違いだな』
「意味違いって?」
『面白くないわね』
 十代の質問に答える代わりに、薄紫色の美しい毛並みの猫が現れ、図書館の机の上に座り込み、前脚を尻尾で巻いた格好で、じいっと十代の顔を覗き込んできている。
「……よぉ、アメジスト・キャット。元気そうだな」
 アメジスト・キャット、彼女も宝玉獣だ。ヨハンとデュエルをする度に鋭い爪のダイレクト・アタックを顔に食らっている十代は、無意識に少し腰が引けてしまう。
『十代はヨハンに釣り合わんかね?』
『彼ほどの人間になら、安心して我々のヨハンを任せられるだろう』
 エメラルド・タートルとアンバー・マンモスが口々に言う。
『分かっているけど、寂しいものなのよ!』
 気位の高いアメジスト・キャットは、機嫌を損ねた様子でぷいっと顔を背けた。なんだか誰かに良く似た仕草だった。
「あーもう、お前達うるさい!」
 ヨハンが駄々っ子みたいに叫ぶ。宝玉獣達はにやにやしながら引っ込んでしまった。
「お前ら家族は相変わらず仲良いな! 楽しそうだぜ〜」
 十代が羨ましそうにしていると、ハネクリボーがふわっと頭の上に乗り、何か言いたげに丸い目でじいっと顔を覗き込んでくる。
『クリクリ〜』
「ん? ああ、うん。オレ達も仲の良さなら負けないって? そうだよな」
 十代が朗らかな顔で、嬉しそうに頷く。


 折角だからと、十代はヨハンのレポートの仕上りを待つことにした。実のところ十代自身も、ヨハンが学んでいるという精霊学に興味があったのだ。まるで黒い津波のように押し寄せてくる文字の群れや、到底理解できない複雑な図形なんかにはうんざりだったが、ヨハンが話して聞かせてくれている分には、なんとか理解が追い付いた。
「……つまり、精霊にも人間と相性の良い奴と悪い奴がいる。これは無理もないことなんだ。人間同士でも馬が合う奴と、反対にどうしてもそりが合わない奴ってあるだろ? 人間はこちらに好意的な精霊を良い精霊、害を与える者を悪い精霊と呼んでる。まあほとんどの精霊は人に危害を加えない。たまに例外もいるけど。……誰のことかは言わないけどな!」
 ヨハンが悪戯っぽく、少々皮肉げに口の端を上げ、含みのある言い方をする。十代の頭の上でユベルが顔を背け、鼻を鳴らす。二人の間にはどうにも言葉にできない、根深い何かが存在するようだ。十代はあえて触れないことにした。
「ふーん。……ここにある本、オレも借りてっていいのか?」
「お前が本を読む気になるなんてめっずらしー。もちろん良いに決まってるだろ? どうせここにあるのは全部お前の父さんの本だ」
「……ヨハン」
 聞き咎めた十代が低い声でヨハンの名前を呼ぶ。ヨハンは平然としている。どこか面白がっている様子だった。
「お前が誰を家族と思うのかはお前の自由だ。好きにすればいい。嫌なら嫌でいいんだ。ただ俺は家族が大事だし、お前にも家族ってものを大事に思ってもらえたら、すごく嬉しいと思うぜ」
「オレの家族は……仲間達だよ。ヒーロー達、ハネクリボー、ユベル、みんな」
 十代がヨハンからふいっと目を逸らして呟いた。その途端、感極まった様子のユベルが十代に飛び付いていく。十代の口から『家族』という言葉を聞いたことが余程嬉しかったらしい。
『十代! 大好き! 他のヤツらと一緒くたに扱われるのは気に食わないけど、やっぱりキミったらボクのこと愛してる!!』
「はいはい」
 ユベルは十代の髪に手を突っ込んで掻き混ぜ、熱烈な愛の波動を周りに振り撒いている。こいつは随分可愛くなっちゃったもんだなとヨハンは考えたが、相手にするのも癪なので、指摘せずに黙っておいた。この精霊にはいくつも貸しがあるのだ。
 しかし、ふとヨハンは奇妙な現象に気が付いた。

 ――ユベルが『十代の髪を掻き混ぜて』いる。

(精霊のユベルが、この世界の中にあって、十代に物理的に干渉している?)
 ヨハンはその事に一瞬の違和感を覚えたが、色々と特殊な事情がある二人の間なら特におかしい所はないのかもしれないと思い直した。
 大体十代には『普通』が通用しないのだ。それはヨハンが出会ったばかりの頃の十代もそうだったし、今のように人知を超えた不可思議な存在になってしまった十代も変わらない。
 結局、考えたら負けだと思うことにした。十代ならしょうがない。

 ――しょうがないと、この頃はまだ思っていられたのだ。

「いい加減にしろユベル、頭ぐしゃぐしゃにすんなって……お? どうしたんだ、ファラオじゃないか」
 賑やかにやっているところに、相変わらずのっそりとした足取りでファラオがやってきた。十代はこの丸々と太った猫を見付けるなり、慣れた仕草でジャケットの内ポケットから煮干しの入った袋を取り出した。
「腹減ったんか? こっち来いよ。……あーあ、ここは海の底だってのに、お前はどこでまたそんな沢山蚤を付けてきたんだ」
 十代が手からやった煮干しをもそもそと齧っているファラオの背中の上で、黒い米粒のようなものがぴょんぴょんと跳ねている。蚤だ。ヨハンが「あーあ」と溜息を吐く。
「お前の猫は相変わらずきたねーな〜」
「オレだって何度か洗ってやろうとした。風呂は気持ち良いし、痒いのとか嫌じゃん。でもさ、いざ湯に浸けてやろうって素振りを見せるともうすごいんだ。いつものファラオが嘘みたいに暴れまくって……蚤取りも、毛をとがれるのも嫌いじゃないんだけど」
「まあ気持ちは分かる。風呂は嫌だよな」
「ヨハンもファラオと変わらないじゃないか。ちゃんと風呂入れよ。何ならオレが洗ってやるぜ〜」
「……日本人って、なんでそう入浴好きかな〜」
 ヨハンは目を眇めて渋い顔だ。その様子が本当に嫌そうだったから、十代はつい吹き出してしまった。

『楽しそうで何よりにゃ。友情とは美しいものですにゃ〜』

 気の抜けた男の声が聞こえた。するとファラオの口がかぱっと大きく開き、腹の中から白い光の玉が飛び出してくる。最近ではすっかりファラオの腹の中が定位置になってしまった大徳寺だ。猫の腹の中がどんなふうになっているのかを十代は良く知らないが、まああんまりぞっとするもんじゃないなと思う。
「大徳寺先生」
『十代君、君が本なんて珍しいですにゃ?』
「……皆おんなじこと言うのやめろよ」
 十代は苦笑する。
 アカデミアを出てからというもの、十代はこの大徳寺とファラオ、そしてユベル達と共に気ままな旅を続けていた。その様子を想像したのか、ヨハンがひどく羨ましそうにしている。
「お前達の旅っての、賑やかそうでいいよなぁ! 考えただけで楽しそうだ」
「まぁ楽しいけど……口煩い保護者同伴の旅だぜ」
 そうぼやきながらも、十代はまんざらでもなさそうな顔だ。その顔にはありありと『すっげー楽しかったんだぜ!』と書かれていたから、ヨハンは何だか微笑ましい気分になってしまった。十代は出会った頃とは微妙に違っていたが、こういうところではなにも変わらない。
『なにが『口煩い』だよ? 十代、キミはボクがついてなきゃすでに何度か死んでるよ。忘れたのかい? 森へ迷い込んで一月さ迷ったり、荒野で飲み水を切らして干乾びかけたり、足を滑らせて滝から落っこちたり……』
『怪しげな露店で変な壷を買わされたこともありましたにゃあ。十代君に関しては、子供も大人も関係ないですにゃ』
『成長しようがしまいが、いつでもアホの子ってことだね』
 大徳寺とユベルが口々に言う。十代は彼らを追い散らすように腕をばたばたさせた。
「あーっもううるさいっ!! お前ら引っ込んでろって! 読書のジャマだっての!」
 そう叫んで、机の上に分厚い書物を開いて、真剣な顔つきで目を落とした。
 これは恥ずかしいのを誤魔化しているのか、それとも真面目に本を読む気になったのか、どっちなんだろうなとヨハンは考えた。後者なら今晩あたりに一嵐来そうだ。
 だが十代は、僅か二ページ程の目次に目を通した辺りでくらっとした眩暈を感じた。それは強烈な眠気だった。一瞬後、隣のヨハンの肩に頭を持たせ掛けて寝息を立て始める。
 いっそ鮮やかなほどに、十代は頭を使う事が苦手なのだった。
『相変わらずですにゃ』
『慣れない頭を使おうとするからだ』
「……こいつ、良くアカデミア卒業できたな〜」
 ヨハンは呆れ、少々引き攣った笑顔で十代の頭に手を伸ばし、髪を梳いた。風呂が好きなくせ、チョコレート色の髪の手触りは、洗われるのが嫌いなファラオとそう変わりがなかった。
『おいお前、十代に気安く触れないでよ。そうやって色目を使うのは止めてくれないかな』
 ユベルがヨハンを強烈な嫉妬の視線で睨んでいる。ユベルとどうも相性の良くないヨハンも、喧嘩を売られて黙ってはいない。
「どういう意味だよ」
『なんか目つきがぬるい。気持ち悪い。下心がはみ出ている。お前のヨコシマな心の闇が手に取るように感じられるよ。いかがわしい妄想にボクの十代を使ったりなんかしたら絶対承知しないからね」
「下心に関しちゃお前に勝てる奴なんかいやしないぜ」
 冷ややかな空気の中、ユベルとヨハンの視線がぶつかり合ってバチバチと火花を散らせている。その横では、喧嘩沙汰には関わらないというスタンスに徹することにしたらしい大徳寺が、ヨハンの宝玉獣達の最年長であるエメラルド・タートルに、にこにこしながら頭を下げていた。
『十代君はおつむは弱いけど、とっても優しい良い子なのですにゃ。それに関しては彼が一年生の頃から見守ってきた私が保証しますにゃ。……たまに覇王化するけど』
『いやいや、こちらこそ、うちのヨハンをよろしく頼むぞよ。性根がまっすぐで人の痛みのわかる、思いやりのある子なんじゃ。……たまに辛辣じゃがの』
 サファイア・ペガサスが、包装された紙箱を咥えて大徳寺に差し出す。パッケージにはどこかで見た覚えのある人物の姿が見える。
『これをお近付きの印に。精霊界名物『カイバーまんじゅう』だ。我々の好物でもある』
『いやぁ、これは結構なものをありがとうございますにゃ。甘いものは大好きですにゃ。後程皆でいただきますにゃあ〜』
 大徳寺が気の抜けた声で礼を言う。

『あーもう、お前ら黙れッ! 勝手に話を進めるな!!』

 ユベルとアメジスト・キャットが揃って鋭い目つきで外野連中を睨み付けた。その途端、他の精霊達からブーイングの声が上がる。
「……賑やかだなぁ〜」
 ヨハンはレポートを放りだし、ふっと十代の寝顔を見下ろした。
「こいつもこいつで、ちょっとは気になんないかな〜……」
 精霊達が騒ぐ中で、十代は何も気にせず涎を垂らして眠っている。



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