「僕らも行こう」





 最後に出てった順平を見送ったあとで、綾時が言う。僕は頷く。「楽しみだ」と笑う。





「また君が生まれたことを喜ぶよ」





「僕も」





「じゃあまたあとで」





「すぐに会えるよな」





「うん、いつかまた」





「またな」





 名残惜しいけど、僕らはまた出会うために手を離した。
 その途端に、眩しい光に目が眩んで、僕はくらくらしながら、でも立ち止まっているわけにもいかないから、手探りで歩きはじめる。






 そして僕は、もう一度僕の宇宙へ還る。






 また、もう一度、僕のとても幸せだった十七年の生命を繰り返す。





 愛すべき人たち、こんな僕を愛してくれた人たち、僕の最愛のひと、そして僕のなかで眠るまだ生まれたばかりの星よ、





 約束だ。





 いつかもう一度、また会おう。









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