「うー……」
リュウはベッドの中で、熱に浮かされ頭痛に苛まれて、うーうーと唸っていた。
原因は、嫌というほどいくつも思い当たるところがあった。
雨に打たれっぱなし、野ざらしでその上身体もその――――昨晩も無茶苦茶に酷使、されてしまって……大体最近はリュウに似合わないネガティブで難しいことばかり考えていたせいで、知恵熱でも出たのかもしれない。
つまり、風邪を引いてしまったのだった。
半分は自業自得だ。あと半分は――――もう知らない。
「リュウ、だいじょうぶ……?」
「まったく、あんたは無頓着過ぎるんだ。ほら、薬飲んだらさっさと寝な。休まなきゃ、治るもんも治らないよ」
「あ……仕事」
「そんなの構いやしないよ。何の為にアホの代行がいると思ってるんだい。椅子に括り付けてでもきりきり働かせてやるよ」
「ボッシュ……うわあ、絶対怒ってるよ……」
リュウは途方に暮れてしまったが、看病を買って出てくれたリンが、気にしたふうでもなく体温計をリュウの口に突っ込んでくれた。
「……む」
「あんたはもう喋るな。ニーナ、水を替えてきてくれるかい。タオル、濡らさなきゃ。温くなっちまったからね」
「うん、わかった」
ニーナは真剣な顔をして頷いて、水差しを抱えて、ふらふらと立ち上がった。
彼女はリュウが熱を出して苦しんでいるので、気が動転しているようだった。
リュウはひどく心配になってしまい、体温計を吐き出して、彼女に「だいじょうぶだよ」と手を伸ばした。
「だいじょうぶ? こ、こけたりしないでね。うわあ、重いだろ。ニーナ、だいじょうぶだよ。置いておいで、おれが行くか――――らっ」
リュウが蒼白で起き上がって、ニーナから水差しを受け取ろうと手を伸ばすと、そこをごつっとリンに殴られた。
「あんたは! 病人はおとなしくしてなって、今言ったばかりじゃないか! 聞いてなかったのかい?!」
「う、うー……。で、でも、リン……」
「絶対!安静! わかったね、言うこと聞かなきゃお仕置きだよ」
「うー……わ、わかったよお……」
リュウは渋々頷いて、ベッドに横になった。
ニーナがリュウを心配そうに覗き込んできて、泣きそうな顔をした。
「……だいじょうぶ、リュウ……? くるしくない? あたま、いたくない……?」
「だ、だいじょうぶだよ、ぜんぜん。このくらい平気さ。……だから心配しないで、ニーナ」
「うー……」
ニーナは「どうしよう」という顔をして、リュウの額をぺたっと触った。
「リュウ、あつい……」
「ニーナの手、つめたいね……」
「きもちいい?」
「ん、きもちい……」
ふにゃっと笑って、リュウは目を閉じた。
あまり体温の高くないニーナの手のひらが冷たくて、とても気持ちが良い。
「ずっとこうしてようか?」
「ニーナ、そんなにしてやるこたないよ。あ、そうだ。あんまり寄らない方がいい。うつっちゃったら大変だからね」
「リュウの病気なら、平気よ」
「駄目だよ、ニーナの方がずっと華奢なんだからね。剛剣なんか振り回すリュウとは体力も鍛え方も違うんだから、甘く見ちゃいけないよ」
「そ、そうだよ、ニーナ……あんまり、そばに来ちゃ、駄目なんだ」
リュウはけほけほと咳込みながら、ニーナに言い聞かせるように、柔らかく言った。
「ニーナが病気になっちゃったら、おれはすごく困るよ……」
「わたしならだいじょうぶよ! 最近なんて、あ」
ニーナはそこであっと口元を押さえて、ぶんぶんと首を振った。
「な、なんでもないの!」
「……? ん、だいじょうぶ、すぐに……」
リュウはふにゃっと微笑んで、枕に頬を摺り付けた。
「すぐに、よくなるから……」
薬に混じっていた眠りキノコの効能だろう、睡魔が襲ってきて、リュウは目を閉じた。
ニーナはまだ心配そうに眉を下げていた。
最後に、リンのやれやれと肩を竦める姿が目に映った。
◇◆◇◆◇
「……これで、最後?」
気だるく書類をばさばさと放り投げて、ボッシュは退屈さに欠伸をしながら、椅子の背もたれに体重を預けた。
「ああもう、投げないで下さい。大事な書類なんですから、わあ、ばらばらだ……」
もうしょうがないんですから、と溜息を吐きながら、クピトが頷いた。
「ええ、お終いです。地下への物資供給について、それから街北部の開拓についてのもの、それで全部です。驚きました、まさかこんな短時間で終わるなんて。まだ半日しか経ってません」
「普通だろ。どれだけのろのろやれば、それ以上時間が掛かるんだ?」
「二代目なら一週間は掛かってますね」
「あいつは――――どれだけ馬鹿なんだか。もうオリジン辞めさせろよ」
「ほんとに、いっそのこと貴方がオリジンならと思うことはありますよ」
「俺もこんな退屈な仕事は懲り懲りだ」
「……あれ? 貴方は上を目指していたと聞きましたが」
「もう飽きた」
「……早いですね」
呆れたようにクピトは肩を竦め、これならほんとに、と切り出した。
「この際リュウと一緒にオリジンやってくれませんか?」
「……冗談。なんであんな奴と一緒に。大体、オリジンは唯一の存在だからこそだろ」
「別になんでもいいですよ。彼、ええと、彼女……も、喜ぶでしょう。レンジャー時代から、相棒同士だったんでしょう? 二代目は貴方にとても懐いているみたいですからね」
「……つまらない話だ」
「そうでしょうか」
ボッシュは面倒臭く、クピトを見た。
彼は冷静ないつもの顔だったが、そこにほんの僅かばかり、ボッシュを責めるような感情の色も見て取れた。
ポーカーフェイスができない性質なのだろう。
「……この書類、本気ですか?」
「冗談じゃないことは確かだな」
クピトの手に摘まれているものは、一枚の薄っぺらな紙切れだった。
先ほどボッシュが、はいこれ、なんて渡してやったものだ。
そこには絶対の権利を持って全てを執行するもの、オリジンの御印が入っている。署名付だ。
最近ではメール便の受け取りなんて作業に簡単に押されてしまうもので、その効力のほどは知れなかったが、だがそれは確かに絶対のものであった。
「……リュウを置いていくんですか?」
「気に入らないか?」
「今あなたがリュウを放り出して――――彼女がどうなるか、ぼくには見えます」
「お得意の未来視か?」
「いえ……そんなものなくても、見えますよ。こればっかりは」
暗い面持ちで、クピトは書類に目を落とした。
そこにはこう書かれているはずだ。
白いなんにもない紙に、適当なペンで落書きのような字で、一文だけ。
辞表。仕事辞める。ボッシュ。
「急に、なんです。地上判定者の意見としては、優秀なオリジンに気まぐれに辞められると困るんですけど」
事務的な口調を装って、クピトが言った。
目を閉じて静かに、だが小刻みにその手は震えている。
それを一瞥して、ボッシュは手元の書類に視線を戻した。
「……あいつ、戻ってきただろ。代わりの期限はそれまでだったはずだ。それから先は、俺が何をしようが知ったこっちゃない。口出しもしない。そうじゃなかったか?」
「……でも、リュウは泣きます」
「それこそ知ったことじゃない」
そっけなく、ボッシュは告げた。
クピトは物言いたげに俯いていたが、やがて書類をくしゃくしゃと折り畳んで、ポケットに入れた。
「……しばらく預かります、オリジン代行――――いえ、ボッシュ=1/4。希望は一月後、でしたね?」
「ああ、それまでにはしっかり引き継ぎは済ませるさ。どこかのゾンビみたいなくたばりぞこないのオリジンに、気楽に寝てる間に済ませた仕事を全部」
「…………」
クピトは何も言わず、ボッシュに背を向けた。
退室しかけて、扉の前で立ち止まり、振り返らずに彼はボッシュに訊いてきた。
「……このこと、リュウは?」
ボッシュは鼻で笑って、答えてやった。
「知らせる必要があるか?」
「……そうですか」
もうクピトは何も言わなかった。
今度こそ静かに退室し、執務室にはボッシュだけが――――そしてふと思い付いたように紙の切れ端に向かって、ペンで殴り書きをするがりがり言う音だけが残った。
◇◆◇◆◇
廊下でニーナに出くわした。
ボッシュは面倒なのに遭遇してしまって顔を顰めたが、彼女は気付いた様子もなく近付いてきた。
「あ、ボッシュー。リュウのお見舞い?」
「ハア? なんだ、そりゃあ」
「すごい熱よ、大丈夫かしら……あ、残念、今は寝てるの。絶対安静だって。リュウとお話、できないよ」
「なんでそんなことしてやらなきゃならないんだ? 話すことなんてない」
「病気の時、お見舞いはお花がいいのよ。黄色いお花、リュウは好きよ」
ニーナはにっこり笑って、まるでボッシュみたいな色、と言った。
「でもボッシュにお花なんて、ぜんぜん似合わない。あーおかしい」
「……死んでいいよ。大体なんで俺が、あんなのに花を贈ってやらなきゃならないんだ」
「リュウ、早く良くなるといいね……心配だね、ボッシュ」
「……どうでもいい」
「あ、昨日はあれからリュウにごめんなさい、した?」
「……人の話聞かないところ、オマエあのローディとそっくりだよ」
「え、ほんとう? リュウに似てるの? うれしい」
「皮肉も通じないのか。頭悪いな」
「わたし、ちょっと馬鹿かもしれないけど、頭は悪くないよ。ふつう。それにボッシュより魔法、上手いもん」
「……どけ。俺は部屋に戻って寝るんだ」
以前口がきけなかった反動なのか、良く喋るニーナの相手に辟易として、ボッシュは適当にニーナを押し退けてやった。
とっと廊下の壁に押しやられながら、ニーナは気にしたふうでもなく(彼女は乱暴な動作で追い払われても嫌な顔ひとつしない。一体昔はどう扱われていたのだか、なにせ積み荷だ)あ、そうそう、とふっと思い出したように言った。
「メディカルセンター……行かなきゃならないんだった。リュウのお薬貰って、羽根の検査と……あボッシュ、わたしちょっと遅くなっちゃうかも。だからね、後でリュウのタオル、替えてあげといて?」
「……俺を使うつもりか?」
「お願い、じゃ!」
「聞けよ」
ニーナはボッシュの言うことをろくに聞かずに、駆けて行ってしまった。
取り残されたボッシュは、彼女に取り合わずにその場を離れ、階段を上り、自室へ向かった。
(……それで、なんで律儀に見に来てやってるんだか)
げんなりとしながら、ボッシュはリュウの部屋を覗いた。
リンが面倒を見ているということだったが、彼女の姿はない。
「……どこ行ったんだ、あの巨乳」
肩を竦めてやれやれと溜息を吐き――――これはもう癖みたいなものだ――――ボッシュはベッドで静かに眠っているリュウの顔を覗いてやった。
ともすればボッシュはこのところ、リュウの寝顔を見ている時間の方が、覚醒している彼の相手をしてやっているよりも多いのだった。
リュウは眠ったままで――――ボッシュの言葉も聞こえず、なにも反応せず、だから少しやりやすいのかもしれない。
リュウの幸せそうに安堵した寝顔を見ていると、ボッシュはなんだか胸にわけのわからない感情が湧き出してくるのを知っていた。
凍って固まっていたものが溶け出してくるような、温かいものだ。
それが何なのか、本当のところは知らない。
安堵というのかもしれない。安心しているのかもしれない。
だが、全く別のものなのかもしれない。
覚えのないもので、ボッシュには良くわからない。
「リュウ?」
今は少し苦しそうに、だが思ったよりは静かに安らかな顔で――――薬が効いているのかもしれない――――リュウは眠っていた。
面と向かって言えないようなことでも、リュウが眠っていれば、それは喉から勝手に零れてきた。
それらは、本当はリュウに掛けてやりたい言葉だった。
もしリュウが本当は目を覚ましていて、ボッシュの声が聞こえていたら、ボッシュはきっと死ぬ程恥ずかしい思いをするだろう。
だが実の所、それでも構わなかった。
リュウから愛して欲しいなんて言葉か聞けるなら、そう言ってくれるなら、何だって良かった。
一瞬の羞恥も屈辱も、リュウに泣きながら震えて、憎んで殺してくれなんて言われるより、ずっとましだった。
だがまともに顔を突き合わせて言える言葉ではなかった。
ボッシュには、誰よりも高いプライドがあったのだ。
「……リュウ、辛いか?」
リュウの額を触ってやると、思いのほか熱かった。
ボッシュは僅かに顔を顰めて、しょうがないね、ローディ、と呟いた。
「ったく……あんな格好でフラフラどっか行っちまうからだよ、馬鹿が」
サード時代からオマエはそうだったんだ、とボッシュはぼやいた。
リュウ=1/4――――リュウ=1/8192というローディは、周囲のものに対しては過剰な心配なんてするくせに、自分に関しては本気で無頓着だった。
特にリフトにディク掃討に出向いた時なんかが顕著で、邪公の牙が首を掠め肩口を抉った時などには、ああおれはここで終わりなんだわりと良く頑張ったほうだよなあなんて目を閉じて、そんなふうにすぐに自分を諦めてしまえる人間なのだった。
そのくせ、いやだからこそなのかもしれない、誰か大事な他人のためには、あっけないくらい簡単に自分の命を掛けてしまうのだった。
リュウはことあるごとにボッシュの盾になった。
ニーナを救う為にアジーンに命を投げ出し、捧げ、食わせてやった。
彼は自分の身体には命には何の執着もない、なんて思っているように見えた。
そうして笑うのだ。ふうっと、儚くて綺麗で、やさしい微笑で、ボッシュはリュウのその表情が腹立たしく不快で、面倒でいらいらして、そして彼らしいそれを何よりも愛していた。
「少しは、オマエにも身体ってものがあるんだって、気付いてみろよ……」
熱に浮かされて、リュウの頬は赤い。
目の端に涙がくっついている。苦しいのだろう。
呼吸は浅い。
熱いのか、少し汗ばんでいる。
肩を、しっとりしたリュウの肌を緩く撫でて、ボッシュはぼんやりとリュウの顔に見惚れながらぼそぼそ言った。
「……こんなに可愛いのにさ」
リュウの口唇をつっと撫でて、その感触を思い出して、ボッシュはふっと笑った。
柔らかくて、感触も味も嫌いじゃない。
「そーいうこと、俺が誰にでもするとか、オマエ本気で思ってんの?」
少しだけふてくされて、ボッシュはリュウに言ってやった。
リュウは全然、わかってないのだ。
わかろうともしない。
ボッシュを信じない。
ニーナなら、自業自得よ、とか言うんだろうな、と考えて、ボッシュはげんなりした。
あの小娘のことは、今はいい。あまり好きじゃない。
リュウに馴れ馴れしく触り、抱きついて、庇護されることを当たり前とする子供だ。
「……面白くねえの」
もう少し強くなれば、リュウはボッシュだけを見てくれるだろう。
だからボッシュはもっと強くなるべきだ。
そうするくらいしか思い付かない。
強くなって、そうすればリュウはまた手を繋いで、ボッシュが気に入らない「憎んで」「殺して」なんて言葉もなく、ただ黙って微笑んでボッシュの背中だけを見て、ずうっとついてきてくれるに違いないのだ――――
『……とうさま……』
『ぼく、つよくなります。
だれよりもつよく、いちばんつよくなります。……そしたらとうさま、』
『そしたらぼくを見てくれますよね、とうさま。
ひとりに、しませんよね……?
ぼくだけ見てくれますよね?
かあさまみたいに、どっかいっちゃいませんよね、とう、さま……』
『ぼくがつよくなったら――――かあさま、かえってきてくれるって。
ほんとですよね、とうさま……』
「――――ッ!!」
急に頭痛が襲ってきた。
ボッシュは頭を押さえて、ふらっとよろめいた。
眩暈がした。
視界がぐるぐるぐるぐると回って、気持ちが悪い、吐き気が――――
「なんだ……?!」
床に膝を付いて、がたっとベッドに寄り掛かって、ボッシュは何度か頭を振って、視界を取り戻そうとした。
目を閉じてしばらく頭を押さえ、そうして目を開いて、ボッシュはゆっくりと辺りを見回した。
天井、ベッド、眠ったままのリュウ、窓の外は昼下がりの日光がまだ眩しく、それからカーテン、調度品、書物机の上にはペンと書き置きと薬とコップ一杯の水――――メモにはこうあった、水替えてくるよ、リンより。
それから開いた扉と、そこに突っ立っている人影。リン本人だ。
いつからそこにいたのだろうか?
「…………」
ボッシュは、さあっと血の気が引くのを自覚した。
背中がぞわぞわする。
きっと顔は青くなってしまっているに違いない。
リンはボッシュと目が合って、あ、とばつの悪そうな顔をした。
そして、決まり悪そうに口を開いた。
「えっと……だ、大丈夫かい?」
「…………」
「はは……か、風邪、うつされたんじゃないかい……その、」
「…………」
「…………」
リンはふいっとボッシュから目を逸らして、黙り込んでしまった。
(う……)
今度はざあっと顔に血が集まっていくのを感じた。
ともすれば、叫んでじたばたと暴れ出したくなる衝動が、ボッシュに訪れた。
どうやらリンは大分前からそこで立ちんぼうをしていたらしく、普段気を使わない性質の彼女が珍しく具合悪そうに視線をふらふらさせているその理由は――――ボッシュにはありえないほど、解った。
「あ……わ、私、どうやらちょっと、うつされ、ちゃったみたいでさ、リュウに、風邪……。幻覚とか、幻聴とか、それもひどいのが、聞こえたり見えたりするんだよ。ど、どうしよう? ちょっと、まずいかも……」
「…………」
「だ、代行? あんたも気ィ付けなよ、ねえ……あ、駄目みたいほんと」
リンはふらふらとその場にへたり込んでしまって、多大な努力でもって水差しをごとっと床に置き、身体を引き摺るようにして、ふらふらと背中を向けて行ってしまった。
「ちょっと……寝るよ……熱出てきたみたい。あとよろしく……」
「…………」
ボッシュは真っ赤になったまま、彼女が去っていくのを見送ることしかできなかった。
しばらくして、あまりの羞恥と屈辱で頭を抱えて、どうにもできずボッシュは苦悩した。
「……なんで……こーいうことに、なるんだよ……?!」
それもこれも、もうどれもリュウのせいだ。
ボッシュは八つ当たり気味に、リュウの額に乗せられた濡れタオルを広げ、彼の顔面にべたっと掛けてやった。
酸欠でも起こしちまえ馬鹿、なんてやけくその気分でもって。
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